ロードバイクの知識

【今のギア比は何】を考えると最適なギアを選ぶので変速がスムーズになる

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いしやん
いしやん

みなさん。シフトアップ、シフトダウンはスムーズにできますか?

いしやんのロードバイクは、18速ですが

必ずしも18段階でスピードがアップするわけではありません。

分けがわからなくなるのは、次のときです。

  • 平たん路でシフトアップしてだんだん速くするとき(速く走るため)
  • 上り坂でシフトダウンしてだんだん軽くしていくとき(楽に登るため)

このような場面の、フロントギアのアップダウンとリアギアのアップダウンの時ではありませんか? この記事を読むとシフトアップ・ダウンの最適なギアの選び方がわかります。

フロントギアとリアギアのトゲトゲの数を数えてみよう|段数の数え方もマスター

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フロントギア

引用:シマノSORAクランクページ(公式)

フロントギアは上記パーツです。

このトゲトゲが何個あるかを把握します。このトゲトゲの数はT数といいます。

マニュアルにトゲトゲの数が書いてあればそれを参照すれば良いです。

分からない場合は、数えてみましょう。

ロードバイクのフロントは

  • 大歯車(アウター)
  • 小歯車(インナー)

になっていると思います。

ちなみに、いしやんの場合は、

フロントギア(段数)トゲトゲ数(T数)
アウター50
インナー34
フロントギアの段数とT数

になっていました。

リアギア

引用:シマノSORAスプロケット(公式)

次にリアギアを見てみましょう。上述のようなパーツですね。

リアギアにはギア1枚1枚にいくつトゲトゲがあるか書いてあります。

油で汚れて確認できない場合には、数えてみましょう。

私の場合は次のようになっていました。

リアギア(段数)トゲトゲ数
1速(ロー)27
2速24
3速21
4速19
5速17
6速15
7速14
8速13
9速(トップ)12
リアギアの段数とT数
いしやん
いしやん

ちなみに、このトゲトゲのことをT(ティー)って言うよ。
例えば
・アウター50T
・インナー34T
・トップ12T
・ロー27T
みたいにね。

歯車の数からギア比を求める 

ギア比とは、ペダルを1回転させた時に、タイヤが何回転するかです。

これは、フロントギアのT数 ÷ リアギアのT数 で求まります。

アウターの時、インナーの時で出してみましょう。

いしやんの例で出してみました。

アウター(50T)時のギア比

組み合わせトゲトゲ数
(T数)
ギア比
1速(ロー)271.85
2速242.08
3速212.38
4速192.63
5速172.94
6速153.33
7速143.57
8速133.85
9速(トップ)124.17
アウター50Tのときのギア比

インナー(34T)時のギア比

組み合わせトゲトゲ数
(T数)
ギア比
1速(ロー)271.26
2速241.42
3速211.62
4速191.79
5速172.00
6速152.27
7速142.43
8速132.62
9速(トップ)122.83
アウター34Tのときのギア比
よみ
よみ

へぇ~、インナーローの時は、ペダル1回転でタイヤ1回転くらいなのに、アウタートップの時は、4回転もするんだね。

よみ
よみ

アウタートップではたらけ~

いしやん
いしやん

・・・

2×9速のギア比の低い順に並び変えると飛び飛びに

組み合わせT数ギア比たすき掛け
インナー1速(ロー)271.26 
インナー2速241.42 
インナー3速211.62 
インナー4速191.79 
アウター1速(ロー)271.85
インナー5速172.00 
アウター2速242.08
インナー6速152.27 
アウター3速212.38 
インナー7速142.43 
インナー8速132.62
アウター4速192.63 
インナー9速(トップ)122.83
アウター5速172.94 
アウター6速153.33 
アウター7速143.57 
アウター8速133.85 
アウター9速(トップ)124.17 
アウター50Tと34Tをギア比順に並べた表

 たすき掛けのところは、インナートップやアウターローのようにチェーンのねじれが大きい位置です。

変速とチェーンが心地よいのはチェーンがまっすぐの時

以下のようにまっすぐな時は、ギアもチェーンも気持ちよく回っています。

チェーンの状態

インナートップ又はアウターローや、それに近い状態はチェーンが悲鳴を上げている

チェーンがねじれていると、悲鳴を上げています。

 チェーンが悲鳴を上げている状態

だから、アウターローやインナートップ、またはそれに近い状態は使用しない方が良いのです。

よみ
よみ

ほんとだ!
チェーンさんかわいそう。
使わない方がよい組み合わせあるんだね。

2×9速の最適なギアは13速となりました

ギア・チェーン・人とり快適になる条件として

  • たすき掛けはしない。
  • ギア比の落差は平準化する。
  • シフトチェンジは流れるように行う。

を考慮したら、次のような表になりました。

その結果、13速のロードバイクであることがわかりました。 

リアギアT数ギア比落差
インナー1速(ロー)271.26 
インナー2速241.420.16
インナー3速211.620.20
インナー4速191.790.17
インナー5速172.000.21
インナー6速152.270.27
インナー7速142.430.16
アウター4速192.630.20
アウター5速172.940.31
アウター6速153.330.39
アウター7速143.570.24
アウター8速133.850.27
アウター9速(トップ)124.170.32

スピードアップの時には、インナーで7速までアップした後、アウターに切り替えてリアは3段落として4速にする。

スピードダウン、登り坂の時は、アウター4速までダウンした後、インナーに切り替えてリアは3段上げて7速にする。

が一番無駄のない変速のようです。 

いしやん
いしやん

アウターの時、リアのT数が1つ違うだけでギア比の落差が大きいのは発見だね。

今何速よりギア比を考えて走る

多くの方は、シフトチェンジは試行錯誤の末に感覚でマスターしていきます。

そして、「今フロントが〇〇で、リアが△△速」みたいなことを頭の片隅においてロードバイクに乗っています。

変速に慣れてきたら、

  • フロントとリアのギアのT数がいくつあるか
  • ギア比を計算する
  • 最適なギアの選び方はどれか

を考慮にいれて表に書き出してみると、一番ロスのないシフトチェンジ方法を発見できると思います。

今何速ではなく、今ギア比は何?を念頭においてギアチェンジするとより深くロードバイクを理解できると思います。

そして、これが自分のベスト!と思って行ってきた変速パターンですがが、具体的に数字に出してみるともっと良い変速パターンもあるんだ。

と新たな発見もできます。

是非やってみましょう!

そうは言っても、次の記事のようにギアチェンジはとても難しいです。

シフトチェンジは誰しも混乱しますね

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