こんにちは。毎日ロードバイクに乗るいしやんです。
先日、交通教育の違いについて記事を書きました。
この記事では、自転車の教育からのアプローチで日本とアメリカとの違いを書きました。
でも、このアプローチだけでは片手落ちだと思ってます。
もう一つの側面を捉える必要があると思ってます。
それは、クルマです。
クルマってなんで、街中でもあんなに速く走る必要あるのか。
そんな風に思ったりしませんか?
今日は欧米(今度はヨーロッパ)と日本においてのクルマと自転車の関わりを掘り下げていきたいと思います。
今日の記事を読むと
- 自転車が車道を走って危ないと感じるのはクルマとの速度差が大きいから。
- ヨーロッパの国々では自転車のための道路の整備を行っている。
- さらに速度差を少なくする為の施策を行っている。
が分かります。
それでは行ってみたいと思います。
速度差が大きいほど危ないと感じる。
クルマの制限速度は基本、時速60キロ。
この速度があるからこそ、快適に早く目的地に着くことができます。
しかし、同じ車道を走る自転車はせいぜい時速10キロ~30キロです。
本格的な方は時速40キロ巡行できます。
初心者でも無理すればほんの数秒出せたりします。
(その後はバテて、余計に遅くなりますが)
・・・勝手な速度差推測です。
- 自転車:時速10キロ~30キロ
- クルマ:時速30キロ~60キロ
と考えると速度差は日本の場合、2倍~6倍ってことになりますね。
この速度差が危ないと感じます。
特に市街地は強く思います。
海外では相対的に日本よりも自転車とクルマの速度が小さい。
しかし、ヨーロッパでは、市街地の最低速度は日本以下のところが多いようです。
以下は、JAFが出している最大速度についての資料です。
https://jaf.or.jp/common/global-support/global-traffic-rules/maxspeed
郊外は日本より制限速度は高いです。
しかし、市街地は日本より低く抑えられています。
国境が地続きなので、国境を抜けた瞬間から制限速度が変ることもあるようです。
いかにもヨーロッパって感じですね。
自転車にとってみるとヨーロッパの方がスピードをだせそうです。
日本は島国です。
それ故、市街地でも起伏が激しいです。
一方、ヨーロッパは国土が広いので市街地も平たんが多いと思われます。
・・・またまた勝手な速度差推測です。
- 自転車:時速15キロ~30キロ(平たんが多いので最低速度アップ!)
- クルマ:時速30キロ~50キロ
と考えるとヨーロッパでの市街地の速度差は、1倍~2.5倍くらいになるのかな。
と考えます。
市街地の起伏の差と制限速度のがたった10キロ低いだけで、
クルマと自転車の速度差次のようになりました。
- 日本:2倍~6倍
- ヨーロッパ:1倍~2.5倍
大きな差だと思います。
ヨーロッパで行っている更なる速度差の改善。そして自転車導入。
また、ヨーロッパでは、率先して自転車との速度差を無くす改善をして、どんどん自転車を投入して行ってるようです。
地域的に高緯度にあって、海抜の低い都市が多いせいもあり、地球温暖化の対策に必死になっているようです。
次の3つを行っています。
1.海外の自転車インフラ整備
自転車を走りやすくするためにインフラ整備を率先してやっているようです。
自転車道や自転車レーンの整備ですね。
日本でも自転車レーンの整備が進んできました。
でも、まだまだなんです。
日本で、自転車で遠出(距離50キロ以上としましょう)するとわかるのですけど、走る道を探すのが結構大変なんです。
ここ通っていいのかなぁ・・・と不安になるほどクルマがビュンビュンだったりします。
ナビを使えばイッパツと思いきや、それは車用ナビです。
自転車は高速道路走れません。
徒歩モードのナビを使うと、ジャリジャリや凸凹道を選ばされます。
ロードバイクにはちょっときついかなと思うわけです。
Googlemapのナビも日本では不便。
恐らく使ったことがある方いらっしゃると思います。
モードが
- クルマ
- 電車
- 徒歩
- 自転車
とあるのはご存じですか?
しかし、「自転車モード」は日本では使用できません!
日本にずっと住んでるとそれは、それが当たり前と思われるかもしれません。
でも実は、アメリカとヨーロッパでは使えるようになってるんです。
日本だとGoogleで自転車が選べない。
日本で経路選択しても自転車はマークはあっても利用できないんですね。
ちょっとやってみました。
アメリカは利用できる。
アメリカは以下のように自転車モードも選べます。
自転車は基本人力故、高低差もでるのは更にうれしいですね。
Googleはアメリカの会社ですからね。
この機能が使えるのは、当たり前と言えば当たり前ですかね。
フランスでも自転車モード使える
フランスでも、使えました。
しっかりと高低差も出ます。
他にもイギリスやドイツやってみましたけど出ました。
ちなみに、スマホアプリでやっても結果は同じになります。
日本は、交通網は世界一かと思いきや、
車以外のところの整備はまだまだなんでしょうね。
2.クルマのスピードを抑制するスピードバンプの設置
ヨーロッパでは積極的にスピードパンプを導入しています。
スピードパンプとは路上にあるもっこりした障害物ですね。
この障害物を通り抜けるには、どうしてもスピードを緩めざるをえないですね。
こんな大きなスピードバンプもあるのが驚きです。(約1分半の画像です)
Range Rover Evoque Stunt – Speed Bump
・・・
・・・
・・・ごめんなさい。ジョークです。
Range RoverのCMでしたね。w
でも、自転車はスイスイ進んでいきますね。
クルマはゆっくりと進んで速度差は小さくなります。
ここまで大きいのはジョークですが、ヨーロッパではスピードパンプが随所にあります。
日本でも導入したいところですが、問題がないわけではありません。
乗り越える時はどうしても、大きなショックが来ます。
そのショックで、体の不調になったりするのも問題ですね。
救急車両が通る時に、スピードを出したいのに出せない。
そんな問題もあることでしょう。
一長一短はありますが、問題をクリアしつつスピードパンプを導入していけたらスピード差がなくなり、今よりも安全になると思います。
3.自動運転技術の活用
自動運転の発達で、クルマは自動的に止まったり、車線変更できるようになってきました。
今度は、センサーで通信を行うことで道路の標識通りの制限速度までしか出せないようなクルマにしてしまうこともやろうとしているようです。
スピードを出したいときに出せないのも、まだ問題がありそうですが、実現すればより事故が少なくなると思いました。
まとめ
みなさんいかがでしたでしょうか。
今日の記事の中で、
- 速度差があることで、車道を走る自転車が危なくなっていること。
- 速度差を少なくする以下の4つの施策を行っている。
- 市街地制限速度の徹底。
- 自転車通行路の環境整備。
- スピードパンプによる速度規制。
- 自動運転技術を応用し制限速度を守らせること。
ということがご理解いただけましたでしょうか。
クルマと自転車そして歩行者全てが、安全かつうまく共存できるといいなと思ういしやんでした。
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最後まで読んでくれたんだ。ありがとう!とうれしくなり、今後の励みとなります。