- シマノのビンディングシューズに興味があるけど違いって何だろう?
- 高い買い物だから後悔したくない
- 性能解説でカタカナ文字多くてよくわからない
ある程度ロードバイクに乗っていると、ビンディングシューズが気になってくると同時に、上記のような疑問が出てくると思います。
この記事ではロードバイク用のシマノビンディングシューズ(SPD-SL)についてわかりやすく違いを解説します。
≫SPD-SLシューズの性能を引き出すビンディングペダルについてはこちら!
この記事を読むと、ロードバイク用のシマノビンディングシューズの違いについて理解することができます。最適な1足を後悔なく選ぶ助けとなってもらえるように書きました。
2023年の情報も追加しました。2023年はRC9がSH-RC903へと進化してます!
2024年には、RC903が女性モデルも登場し、メンズでは、RC9Sといったスペシャルカラーバージョンの登場。RC9をさらに高級に仕上げたRC9PWRが登場しています。
RC9はシマノの最高級ビンディングシューズゆえに人気が高く多くの方が愛用しています。少し差をつけてみる意味でも、RC9SやRC9PWRも良いかもしれません。
ビンディングシューズのおすすめ3選は、RC7、RC5、RC9です。
初めての方に最適
▼ RC3とRC1の違い
▼ RC5とRC3の違い
▼ RC7とRC5の違い
▼ RC9とRC7の違い
\ オフロード用のSPDペダルとシューズもまとめています。併せてどうぞ! /
【2024年版】シマノSPDペダル全27種類の比較|初めての方おすすめ3選も紹介!最適なSPDペダルとシューズを選んで最高のパフォーマンスを出そう
【2024年版】シマノSPDシューズ全45種類の特徴解説!おすすめ3選も紹介するよ|あなたに合うビンディングシューズを見つけよう
①シマノビンディングシューズの種類(SPD,SPD-SL)
まずは、SPDとSPD-SLの違いについて簡単におさらいです。ビンディングシューズは、SPDとSPD-SLに大きく大別されます。
左側がSPDと呼ばれるクリートです。自転車でいろいろ場所を訪れて観光地を歩き回る方におすすめです。一方、上記画像の右側がSPD-SLと呼ばれるクリートです。レース用途でロードバイクを走らせる方に最適です。
ビンディングシューズはシューズとペダルを固定します。その固定力でペダルを回す力を踏み込む時、引き上げる時の両方で駆動系に伝えます。
ビンディングシューズとペダルを固定する部品をクリートといいます。
シマノビンディングシューズでは、そのクリートをSPDとSPD-SLの2種類を採用しています。それぞれの違いを解説します。
SPD-SL
SPD-SLは上記のような形状をしています。靴とは3点で固定し、クリートとペダルも3点でしっかり固定します。
メリットとしては、もっとも効率よくペダルの力を駆動系に伝える最強のクリートです。
デメリットとしてクリートが大きいので、自転車から降りて歩くときはとても歩きづらいです。
可動域の異なる3種類のSPD-SLクリート
可動域別に3種類のクリートがあります。可動域(※)が狭い順に赤⇒青⇒黄順となってます。
※可動域が狭いと踏み込むポジションを固定化できるメリットがある一方で、変に固定されてしまうと膝を痛めるデメリットがあります。最初は黄色クリートから始めるのがおすすめです。
SPD
SPDは上記のような形状をしていいます。SPD-SLに比べるとコンパクトになっています。靴とは2点で固定し、クリートとペダルも2点で固定されます。
メリットとしては、クリートが小さいので、自転車から降りても普通の靴と同じように歩くことができます。
デメリットとしては、2点どめなので、力の伝達効率が約3割SPD-SLよりも落ちます。
リリースのし易さで銀と黒の2種類のクリートがあります
一方向しか外れないシングルモード「黒」と、どの方向にも外れるマルチモード「シルバー」の2種類のクリートがあります。
\ SPDクリート対応のビンディングシューズはこちらにまとまってます /
②おすすめシューズを3つ厳選!(4位以下も解説)
はじめて一覧表を見ると、どれが良いか迷ってしまうかもしれません。そこで、先におすすめを3つチョイスしてみました。3つからもれてしまったモデルの考察も合わせて書きましたのでご参考にどうぞ。
第1位:売れ筋NO1.のRC7
ワイドサイズもあります。足が幅広の方はこちらもどうぞ。
RC7を一文で表すと次のようになるでしょう。
「RC9の性能・快適さをできるだけ維持しつつ、コスパに優れた素材やパーツで組み直したモデル」
RC9を目指しつつも、コスパとのバランスの良さから売れ筋No1.となっているモデルです。故にビギナーから上級者まで、どのステージの方が購入されても後悔の無いビンディングシューズに仕上がっています。
見た目を損なわないように見えないところでコスト改善をしています。例えば、BOAダイアルをLi2からL6に変更したり、ソールの剛性を12から10に弱めたりしています。
レースも出場し、ホビーライドもするという方には剛性を12のガチガチより、10くらいがちょうど良いので敢えてRC7を選ぶ方も多いです。
第2位:コスパ最強のRC5
RC5は前述のRC7をさらにコスパを良くしたモデルです。一文で表すと次の通りです。
「RC7の基本性能を損なわない程度に安価な素材で組み直し、一部パーツ数を減らすなどした更にコスパを追求したモデル」
ビギナーから中級者まで満足がいくシューズです。販売量もRC7に次ぐモデルとなっています。見た目はRC7に似ておりますが、ダイアルを一つ減らしたり、ミッドソールもRC7は純カーボンですが、RC5は強化ナイロンを混ぜてたりと目立たないところでコスパを図っています。
私は、SPD-SLのシューズはRC5を持っています。当時、コスパを最重要視していたためです。
ホビーラードが中心だけど、レースもたまに出るという方が選択しているね。
第3位:ずば抜けた性能のRC9(2023年にRC903登場し最新です)
【2024年最新モデル】
≫【サイズあるかも!】ワイズロードオンラインでRC903を探す
ワイドサイズもあります
- クロージャ―のパワーゾーンガードの省略
- アッパー素材にシンセティックレザー採用
パワーゾーンガードは、レースの通し方を変える樹脂製のガイド。あまり、使われなかったのか、新モデルでは省略され軽量化されている。
アッパーがシンセテックレザーだから、通気性が増してるよ。
靴は涼しく、汗の水分をより早く蒸発させ軽量化に貢献しているよ。
パワーゾーンガイドの省略とアッパー改善で、「ちょうどよいい締め具合で素早くフィットできる」という効果ももたらされているよ。
また、RS9Sや、RS9PWRといったRS9をさらに発展させたモデルもあるからご興味ある方はどうぞ。
<RC9S — RS9の特別カラーバージョン>
<RS9PWR — RS9のアッパーの締め付けをさらに改善した外観もメタリックにした高級仕様>
申し訳ございません。RC9PWR公式のラインナップにはあるのですが、まだ販売されている形跡がございません。
旧モデルもまだあるかも【2022年モデル】
RC9はシマノビンディングシューズの最高級モデルです。S-PHYREと呼ばれるシマノの先端技術と最高の素材・パーツで組み上げられたモデルです。故に次の一文にまとまります。「先端技術を詰め込み、最も早く、最も快適に走ることを追求したモデル」
価格は約4万円と次点のRC7の約2倍と高いです。しかし、ロードバイク乗りにはいつかは欲しい1足なので、RC9は、RC5と同じくらい売れているモデルとなっています。
RC9にしかない機能や長く使える工夫もされているので、真剣にロードバイクに向き合いたい方、さらにレベルアップを目指したたい方に最適なモデルとなっています。
脚力を最も効率的かつ確実にペダルへ伝えられるます。
4位以下:上位に入れなかった理由を解説
4位以下だからといって製品的には全く問題はありません。どのモデルを選んでも快適にロードバイクライフを過ごすことができるでしょう。
シマノ製品は、最低グレードだから壊れやすい・品質が悪いということはありません。これはシューズにかぎらず、コンポーネントなどシマノ製品全般で同じ考え方です。
ただ、あえて今回ランク外にした理由も含めて掲載したいと思います。
RC3【RC5と似たモデル】
RC3は、RC5とよく似ています。RC3もRC7をベースに、素材を大幅に変更してコストダウンを図っています。コストダウンの程度はRC5より大きいです。それでいてRC5とくらべて価格差が僅差なのでラング外としました。
RC1【成熟した技術で作られたモデル】
朗報!!RC1に女性用モデルが登場!!
2024年からRC1に女性用モデルがラインナップされたようです。初心者には靴底がやわらかめの方が履きやすいのは事実。それを反映させての登場かもしれません。アマゾン等はなかったので、当面はシマノオンラインショップでご覧ください。
RC1は、RC3よりもさらにコストを下げるため、成熟したで作られたモデルです。例えばクロージャーをダイヤルではなくストラップタイプにしたりしています。
性能上は十分ですが、見た目がやや古臭い感じがするのでランク外にしました。
CT5【街乗りコンセプト】
CT5はクリートもSPDで、他のシューズとは目的を一線を画しています。実はわたしはこのCT5を愛用しています。CT5はのんびりライド派を楽しむ方に人気のモデルです。今回はロードバイクを速く快適に走る方の読者が多そうなので、ランクから外しました。
ただ、街乗り、ちょいのり、観光メインの方にとっては、自転車を歩いても歩きやすいのでオススメです。
③比較しやすくシューズ特性をモデル別に一覧まとめ
シューズの全モデルを一覧にまとめました。気になるモデルをご覧ください。
RC標準モデルの比較一覧
モデル | RC9(2023年モデル) | RC9 | RC7 | RC5 | RC3 | RC1 | CT5 |
モデル番号 | SH-RC903 | SH-RC902 | SH-RC702 | SH-RC502 | SH-RC300 | SH-RC100 | SH-CT500 |
モデルイヤー | 2023 | 2021 | 2022 | 2022 | 2021 | 2021 | 2018 |
ライナップイヤー | 2023 | 2022 | 2022 | 2022 | 2022 | 2022 | 2022 |
性別 | メンズ | メンズ | メンズ | メンズ | メンズ | メンズ | メンズ |
セグメント/ カテゴリ | ロード/ロード | ロード/ロード | ロード/ロード | ロード/ロード | ロード/ロード | ロード/ロード | ロード/シティツーリング |
カラー | 4色(ブラック、ブルー、ホワイト、レッド) | 4色(ブラック、ブルー、ホワイト、レッド) | 3色(ブラック, ホワイト, レッド) | 3色(ホワイト、ブルー、ブラック) | 3色(ブラック, ホワイト, レッド) | 3色(ブラック, イエロー, ネイビー) | 3色(グレー、ネイビー、ブラック) |
サイズ(EUR) | 標準:36, 37 ~ 47 (ハーフサイズあり), 48 ワイド:36, 37 ~ 47 (ハーフサイズあり), 48 | 標準:36, 37 ~ 47 (ハーフサイズあり), 48 ワイド:36, 37 ~ 47 (ハーフサイズあり), 48 | 標準:38 ~ 47(ハーフサイズあり)、48、49、50 ワイド:38 ~ 47(ハーフサイズあり)、48、49、50 | 標準:38 ~ 50 ワイド:38 ~ 50 | 標準:36 ~ 48 ワイド:36 ~ 48 40 ~ 44 (ネオンイエロー) | 標準:36 ~ 50 | 標準:36 ~ 48 |
クリートタイプ | SPD-SL | SPD-SL | SPD-SL | SPD-SL | SPD-SL | SPD-SL | SPD |
ラストタイプ | シマノ ダイナラスト | シマノ ダイナラスト | シマノ ダイナラスト | シマノ ダイナラスト | シマノ ダイナラスト | シマノ ダイナラスト | ボリュームツアー |
剛性指数 | 12 | 12 | 10 | 8 | 6 | 6 | 2 |
最適なペダル | PD-R9100 | PD-R9100 | PD-R8000 | PD-R7000 | PD-RS500/PD-R540 | PD-R550, PD-RS500 | PD-ED500, PD-T421 |
幅広クリート調整 | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | |
シームレスミッドソール機構 | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | ||
サラウンドラップラッパー | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | |
アンチツイスト(ねじれ防止)スタビライザー仕様のヒールカップ | ✔ | ✔ | △ (ヒールスタビライザーのみ) | ||||
外付けヒールカップ | ✔ | ✔ | |||||
交換可能なヒールパッド | ✔ | ✔ | |||||
ホローチャネル | ✔ | ✔ | ✔ | ||||
カーボンソール/ミッドソール | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | △ (グラスファイバー合成素材) | ||
抗菌加工(Silvadur®) | ✔ | ✔ | |||||
クロージャー | BOA(Li2)2個 | BOA(Li2)2個、 パワーゾーンガイド | BOA(L6)2個、 パワーゾーンガイド | BOA(L6)1個、 シングルストラップ | BOA(L6)1個、 シングルストラップ | ストラップ3本 | シューレース |
アッパー素材 | マイクロファイバー シンセティックレザー + メッシュ | マイクロファイバー 合成皮革 + メッシュ | 合成皮革 + メッシュ | 合成皮革 + メッシュ | 合成皮革 | 合成皮革 | メッシュ+合成皮革 |
アウトソール素材 | TPU(カバー) | TPU(カバー) | TPU(カバー) | TPU(カバー) | TPU(カバー) | グラスファイバーで補強されたナイロン | ラバー+EVA+ナイロン |
ミッドソール素材 | カーボンファイバー コンポジット | カーボンファイバー コンポジット | カーボンファイバー コンポジット | カーボンファイバー強化ナイロン | グラスファイバーで補強されたナイロン | ラスティングボード | |
標準インソール | 高密度のカップインソールと順応性の高いアーチパッド | 高密度のカップインソールと順応性の高いアーチパッド | ライダーの足にフィットするカップインソール | ライダーの足にフィットするカップインソール | カップインソール | フラットインソール | CT インソール |
重量 (サイズ : 42) | 225 g | 235.5 g | 255 g | 243 g | 235 g | 238 g | 342 g(スエード) 332 g(メッシュ) |
価格 | 45千円~49千円 | 32千円~38千円 | 22千円~24千円 | 14千円 | 11千円 | 9千円 | 5千円~10千円 |
通常サイズ | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
ワイドサイズ | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
女性用モデルと通常仕様との比較一覧
モデル | RC9(2023年モデル) | RC9 | RC9ウィメンズ | RC3 | RC3ウィメンズ | CT5 | CT5ウィメンズ |
モデル番号 | SH-RC903 | SH-RC902 | SH-RC902 WOMEN | SH-RC300 | SH-RC300 WOMEN | SH-CT500 | SH-CT500 WOMEN |
モデルイヤー | 2023 | 2021 | 2021 | 2021 | 2021 | 2018 | 2018 |
ライナップイヤー | 2023 | 2022 | 2022 | 2022 | 2022 | 2022 | 2022 |
性別 | メンズ | メンズ | ウイメンズ | メンズ | ウイメンズ | メンズ | ウイメンズ |
セグメント/ カテゴリ | ロード/ロード | ロード/ロード | ロード/ロード | ロード/ロード | ロード/ロード | ロード/シティツーリング | ロード/シティツーリング |
カラー | 4色(ブラック、ブルー、ホワイト、レッド) | 4色(ブラック、ブルー、ホワイト、レッド) | 1色(ホワイト) | 3色(ブラック, ホワイト, レッド) | 1色(インディゴブルー) | 3色(グレー、ネイビー、ブラック) | 1色(ブラック) |
サイズ(EUR) | 標準:36, 37 ~ 47 (ハーフサイズあり), 48 ワイド:36, 37 ~ 47 (ハーフサイズあり), 48 | 標準:36, 37 ~ 47 (ハーフサイズあり), 48 ワイド:36, 37 ~ 47 (ハーフサイズあり), 48 | ウイメンズ:36 ~ 44 | 標準:36 ~ 48 ワイド:36 ~ 48 40 ~ 44 (ネオンイエロー) | ウイメンズ:35 ~ 44 | 標準:36 ~ 48 | ウイメンズ:36 ~ 44 |
クリートタイプ | SPD-SL | SPD-SL | SPD-SL | SPD-SL | SPD-SL | SPD | SPD |
ラストタイプ | シマノ ダイナラスト | シマノ ダイナラスト | シマノダイナラスト WOMEN’S | シマノ ダイナラスト | シマノダイナラスト WOMEN’S | ボリュームツアー | ボリュームツアー ウイメンズ |
剛性指数 | 12 | 12 | 12 | 6 | 6 | 2 | 2 |
最適なペダル | PD-R9100 | PD-R9100 | PD-R9100 | PD-RS500/PD-R540 | PD-RS500/PD-R540 | PD-ED500, PD-T421 | PD-ED500, PD-T421 |
幅広クリート調整 | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | ||
シームレスミッドソール機構 | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | ||
サラウンドラップラッパー | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | ||
アンチツイスト(ねじれ防止)スタビライザー仕様のヒールカップ | ✔ | ✔ | ✔ | ||||
外付けヒールカップ | ✔ | ✔ | ✔ | ||||
交換可能なヒールパッド | ✔ | ✔ | ✔ | ||||
ホローチャネル | ✔ | ✔ | ✔ | ||||
カーボンソール/ミッドソール | ✔ | ✔ | ✔ | △ (グラスファイバー合成素材) | △ (グラスファイバー合成素材) | ||
抗菌加工(Silvadur®) | ✔ | ✔ | ✔ | ||||
クロージャー | BOA(Li2)2個 | BOA(Li2)2個、 パワーゾーンガイド | BOA(Li2)2個、 パワーゾーンガイド | BOA(L6)1個、 シングルストラップ | BOA(L6)1個、 シングルストラップ | シューレース | シューレース |
アッパー素材 | マイクロファイバー シンセティックレザー + メッシュ | マイクロファイバー 合成皮革 + メッシュ | マイクロファイバー シンセティックレザー + メッシュ | 合成皮革 | 合成皮革 | メッシュ+合成皮革 | メッシュ+合成皮革 |
アウトソール素材 | TPU(カバー) | TPU(カバー) | TPU(カバー) | TPU(カバー) | TPU(カバー) | ラバー+EVA+ナイロン | ラバー+EVA+ナイロン |
ミッドソール素材 | カーボンファイバー コンポジット | カーボンファイバー コンポジット | カーボンファイバー コンポジット | グラスファイバーで補強されたナイロン | グラスファイバーで補強されたナイロン | ||
標準インソール | 高密度のカップインソールと順応性の高いアーチパッド | 高密度のカップインソールと順応性の高いアーチパッド | 高密度のカップインソールと順応性の高いアーチパッド | カップインソール | カップインソール | CT インソール | CT インソール |
重量 (サイズ : 42) | 225G | 235.5 g | 223 g | 235 g | 226 g | 342 g(スエード) 332 g(メッシュ) | 318 g |
価格 | 45千円~49千円 | 32千円~38千円 | 34千円~38千円 | 11千円 | 11千円~14千円 | 5千円~10千円 | 10千円 |
通常サイズ | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
ワイドサイズ | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
特別モデル・トライアスロンモデルと通常仕様との比較一覧
モデル | RC9(2023年モデル) | RC9 | RC9S | RC9T | TR9 | RC5 | TR5 | RC1 | RP1 |
モデル番号 | SH-RC903 | SH-RC902 | SH-RC902S | SH-RC902T | SH-TR901 | SH-RC502 | SH-TR501 | SH-RC100 | SH-RP101 |
ライナップイヤー | 2023 | 2022 | 2022 | 2022 | 2022 | 2022 | 2022 | 2022 | 2023 |
性別 | メンズ | メンズ | メンズ | メンズ | メンズ | メンズ | メンズ | メンズ | メンズ |
セグメント/ カテゴリ | ロード/ロード | ロード/ロード | ロード/ロード | ロード/ロード | ロード/トライアスロン | ロード/ロード | ロード/トライアスロン | ロード/ロード | ロード/ロード |
カラー | 4色(ブラック、ブルー、ホワイト、レッド) | 4色(ブラック、ブルー、ホワイト、レッド) | 1色(ブラック) | 1色(ホワイト) | 1色(ブルー) | 3色(ホワイト、ブルー、ブラック) | 1色(ホワイト) | 3色(ブラック, イエロー, ネイビー) | 3色(ブルー、ブラック、レッド) |
サイズ(EUR) | 標準:36, 37 ~ 47 (ハーフサイズあり), 48 ワイド:36, 37 ~ 47 (ハーフサイズあり), 48 | 標準:36, 37 ~ 47 (ハーフサイズあり), 48 ワイド:36, 37 ~ 47 (ハーフサイズあり), 48 | 標準:36、37 ~ 47(ハーフサイズあり)、48 ワイド:36、37 ~ 47(ハーフサイズあり)、48 | 標準:36、37、38、39 ~ 47(ハーフサイズあり)、48 ワイド:38、39 ~ 47(ハーフサイズあり)、48 | 標準:36、37 ~ 47(ハーフサイズ)、48 | 標準:38 ~ 50 ワイド:38 ~ 50 | 標準:36 ~ 50 | 標準:36 ~ 50 | 標準:36 ~ 50 |
クリートタイプ | SPD-SL | SPD-SL | SPD-SL | SPD-SL | SPD-SL | SPDSL | SPD-SL | SPD-SL | SPD-SL, SPD |
ラストタイプ | シマノ ダイナラスト | シマノ ダイナラスト | シマノ ダイナラスト | シマノ ダイナラスト | シマノ ダイナラスト | シマノ ダイナラスト | シマノ ダイナラスト | シマノ ダイナラスト | シマノ ダイナラスト |
剛性指数 | 12 | 12 | 12 | 12 | 10 | 8 | 6 | 6 | 6 |
最適なペダル | PD-R9100 | PD-R9100 | PD-R9100 | PD-R9100 | PD-R9100 | PD-R7000 | PD-7000 | PD-RS500/PD-R540 | PD-R550, PD-RS500 |
幅広クリート調整 | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | |
シームレスミッドソール機構 | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | |||
サラウンドラップラッパー | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | |||
アンチツイスト(ねじれ防止)スタビライザー仕様のヒールカップ | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | |||||
外付けヒールカップ | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | ||||
交換可能なヒールパッド | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | |||||
ホローチャネル | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | ||||
カーボンソール/ミッドソール | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | ||||
抗菌加工(Silvadur®) | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | |||||
クロージャー | BOA(Li2)2個 | BOA(Li2)2個、 パワーゾーンガイド | BOA(Li2)2個、 パワーゾーンガイド | BOA(Li2)1個、パワーブーストレースガイド | クイックストラップ | BOA(Li2)1個、 シングルストラップ | ストラップ2本 | ストラップ3本 | クロス ストラップ |
アッパー素材 | マイクロファイバー シンセティックレザー + メッシュ | マイクロファイバー 合成皮革 + メッシュ | マイクロファイバー 合成皮革 + メッシュ | マイクロファイバー 合成皮革 | マイクロファイバー合成皮革+メッシュ | 合成皮革 + メッシュ | 合成皮革+メッシュ | 合成皮革 | 合成皮革 |
アウトソール素材 | TPU(カバー) | TPU(カバー) | TPU(カバー) | TPU(カバー) | カーボンファイバー コンポジット | TPU(カバー) | TPU(カバー) | グラスファイバーで補強されたナイロン | グラスファイバーで補強されたナイロン |
ミッドソール素材 | カーボンファイバー コンポジット | カーボンファイバー コンポジット | カーボンファイバー コンポジット | カーボンファイバー コンポジット | カーボンファイバー強化ナイロン | グラスファイバーで補強されたナイロン | ラスティングボード | ラスティングボード | |
標準インソール | 高密度のカップインソールと順応性の高いアーチパッド | 高密度のカップインソールと順応性の高いアーチパッド | 高密度のカップインソールと順応性の高いアーチパッド | 高密度のカップインソールと順応性の高いアーチパッド | 高密度のカップインソールと順応性の高いアーチパッド | ライダーの足にフィットするカップインソール | カップインソール | フラットインソール | フラットインソール |
重量 (サイズ : 42) | 225g | 235.5 g | 240 g | 235 g | 230 g | 243 g | 247 g | 238 g | 228 g |
価格 | 45千円~49千円 | 32千円~38千円 | 34千円~42千円 | 35千円~38千円 | 25千円 | 14千円 | 15千円~17千円 | 7千円 | 9千円 |
通常サイズ | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
ワイドサイズ | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
④SPD-SLのシマノビンディングシューズラインナップ
シマノビンディングシューズ(オンロード用)には、RCシリーズ、TRシリーズ、CTシリーズがあります。
それぞれロードレース用、トライアスロン用、街乗り用とに分かれています。
他にもオフロードやグラベルロード用は以下をどうぞ。
ロードレース(RCシリーズ)
通常仕様モデル:RC9~RC1
RC9、RC7、RC5、RC3、RC1と5種類の奇数番で設定されているロードレース用のシューズです。数字が高いほど高級なモデルです。
数字のもう一つの見方は、靴底の硬さとも言えます。RC9~RC3までは数字に3を足すと靴底の硬さになります。硬いほど足の力伝達は有利ですが、足を鍛えてないと逆に足を痛めてしまうというリスクもあります。
レースの方はもちろん、サイクリングでロードバイクに乗られる方の用途もかなえています。クリートはSPD-SLのみ対応しています。
もっとも出回っているビンディンシューズがRCシリーズとなります。
特別モデル:RC9T(スピード追求型モデル)
RC9でもTT、スプリンター、クリテリウム等のスピードレースに特化したモデルがあります。それがRC9Tというモデルです。
RC9とは次の2点が異なります。
- アッパー素材が伸びに強い・・・足の動きを最小限化
- ミッドソールのスタックハイト(足裏からペダルまでの距離)が短い・・・足元が安定
どちらも、パワー伝達効率を向上させ、足の踏み込みをダイレクトに伝達するメリットがあります。一方で走り心地は固くなり足への負担は高まります。
同じサイズでも、幅広なワイドサイズもあります。
特別モデル:RC9S(高級感のあるアッパーとメタリックBOAダイアル)
基本性能はRC9と同等ですが、外装がエナメル基調の光沢があるモデルです。BOAダイアルも光沢があり高級感があるモデルとなっています。2024年にはシルバーとシャンパーニュ食がラインナップしています。
≫2024年のRC9Sの特別カラー(シルバー、シャンパーニュ)を確認したい方はこちら
トライアスロン(TRシリーズ)
RTシリーズはトライアスロン向けのシューズです。トライアスロンにおけるロードレースはスイミングの後に設定されています。それ故、競技を有利を運ぶ工夫が盛り込まれています。こちらもクリートはSPD-SLのみ対応しています。
次の点が通常のロードレースシューズ(RC9)と異なります。
- 靴の脱着がしやすいように、開口部が大きめ
- 裸足で履くことを考慮し、通気性が高め
- クロージャーがストラップタイプでしっかり固定
<TR9>
<TR5>
街乗り(CTシリーズ)
CTシリーズは街乗り用のシューズです。歩くことも考慮されていて、デザイン的に一般的なスニーカーと遜色ない作りとなっています。対応するクリートはSPDのみです。
SPD-SL、SPDの両対応モデル(RPシリーズ)
SPD-SL,SPDのどちらのクリートも使いたいという方むけのモデルもあります。
女性向けモデル
女性の足は男性と形状が異なるので、次の点を考慮して作られたモデルがあります。
- 女性の足形状にフィットさせるため、全体的に細身のシルエット
- 足の甲部分が薄め
- ヒール部分がコンパクト
- カラーデザインに白やピンクなど女性らしいラインナップ
- 小さなサイズまであり
<RC9ウィメンズ>
2024年最新のSH-RC903モデル
<RC3ウィメンズ>
【2024年最新】<RC1ウィメンズ>
<CT5ウィメンズ>
⑤モデル毎による比較
例えば、RC9とRC7と比較すると何が違うの??と思うかもしれません。ここでは、あるモデルと一つ上のモデルを比較して何が違うのか。どんな人に最適かを書きます。モデル決定の参考になれば幸いです。
RC3とRC1の比較
≫ワイズロードオンラインでRC3を探す
定価:14,000円
VS
≫ワイズロードオンラインでRC1を探す
定価:10,000円
RC3の優れている点:シームレスミッド機構
RC3にはRC1より次の4つの点で優れています。それぞれ解説します。
- シームレスミッドソール機構
- ワイドサイズがある
- ソールがカップインソール
- クロージャーがダイアル
RC3とRC1の大きな差は、シームレスミッド機構です。従来のシューズは靴底の上にラスティングボードを敷いていました。一方シームレスミッド機構はアッパーとアウトソール(靴底の外側)を一体化しています。(画像の説明は少し古く、現在はRC1しかラスティングボードはありません)
シームレスミッド機構により、ペダルと足裏までの距離が近くなります。RC1は10mmですが、RC3は6.5mmと3.5mmも近くなっています。たった3.5mmですが力の伝達ロスは劇的に少なくなります。
ワイドサイズがあるのは、足広な日本人には嬉しいサイズラインナップです。
カップインソールは足の裏が当たる部分が足形状にフィットした形になっています。RC1ではフラットソールなので密着感が異なります。
クロージャーがダイヤルなのは見た目が異なります。RC1は3本ストラップと昔ながらの留具ですが、RC3からはダイヤルでカリカリと簡単に締めてて、走行中も調整ができます。
本格的にライドしたい方、
エントリーグレードからのステップアップしたい方におすすめです。
RC5とRC3の比較
≫ワイズロードオンラインでRC5を探す
定価:18,500円
VS
≫ワイズロードオンラインでRC3を探す
定価:14,000円
RC5の優れている点:剛性UPとカーボンソール
RC5にはRC3より次の5つの点で優れています。但し少しだけ重量が増しています。
- ダイヤル位置が上位モデルと同じ位置に移動
- 剛性=8(2ポイントアップ)
- ソールがカーボン素材
- アッパー部分にメッシュが入って通気性アップ
- ライダーの足に合うカップインソール(RC3はただのカップインソール)
- 重量が8グラム重い
RC5は見た目で異なるのはダイヤルの位置です。ダイヤルはL6が1つと変わりませんが、上位モデルと同等の高い位置に着きました。よりしっかりと足をシューズに固定できます。
ソール(靴底)がカーボン素材となることで剛性が増し、剛性は8ポイントと固くなっています。さらにカップインソールもライダーの足に合うものになりフィット感がましています。
RC3よりもフィット感が増し力の伝達力が増しています。ただし、誤差範囲ですが8グラムRC3よりも重いのがデメリットです。
本格的なレースに出場されている方も履いているシューズです。
タイムをいっそう伸ばしたい中級者以上の方に最適です。
RC7とRC5の比較
≫ワイズロードオンラインでRC7を探す
定価:25,000円
VS
≫ワイズロードオンラインでRC5を探す
定価:18,500円
RC7の優れている点:高剛性とダイヤル2つでしっかり固定
RC7にはRC5より次の7つの点で優れています。但し少しだけ重量が増しています。
- 剛性=10(2ポイントアップ)
- BOAダイヤル2個でしっかり固定
- ヒールスタビライザーにより踵を適度に固定
- アッパーは包み込むようなサラウンドラップ構造でフィット感アップ
- ハーフサイズがある
- ソール部分にホローチャネル(空洞化)にして軽量化
- ミッドソールはカーボンファイバーコンポージット製(より固い)
- 重量が5グラム重い
RC7で見た目で異なるのはダイヤルの数です。2個のL6ダイヤルでRC5より足の凹凸を考慮して適切に固定できます。ソールのホローチャネルやカーボンファイバーによる材質変化で、高い剛性=10を獲得してます。より力強く踏むことができます。
さらにRC7は足の後方(かかとや土踏まずの部分)でも改善がなされています。かかとはヒールスタビライザーといってかかとのホールド力を高めるパーツがついています。そして、アッパーは土踏まず近辺まで伸びています。これはサラウンドラップ構造といってホールド力を高めます。
RC7はRC5よりもパワーロスを更に高いレベルで高めており、それでいて履きやすさも兼ね備えているのが強みです。
ただし、5グラムRC5よりも重いのがデメリットです。
本格的なレースをされている方が好んで履くのはRC7です。RC9ではオーバースペックで硬すぎるという方もRC7だとちょうどよく快適という意見もあります。
RC9とRC7の比較
≫ワイズロードオンラインでRC9を探す
定価:42,000円
VS
≫ワイズロードオンラインでRC7を探す
定価:25,000円
RC9の優れている点:最先端技術でレースに最も有利
RC9にはRC7より次の8つの点で優れています。最も速く走るために作られたシューズです。
- 剛性=12(2ポイントアップ)
- BOAダイヤルがLi2にアップグレード(締めるも緩めるもワンノッチ)
- ヒールカップでRC7よりさらに踵を固定
- 360度サラウンドラップアッパーで土踏まずまでぐるっとホールド
- ヒールパッドが交換可能
- 抗菌加工
- アッパーがマイクロファイバーという人口皮革で手触りがよく強度アップ
- 重量が20グラム軽い(最軽量)
RC9はパーツの1つ1つが洗練されています。RC7がRC9をコスパ良くしたものなので、RC9がすべてにおいて優れているのはうなずけます。
見た目ですぐにわかるのは、BOAダイヤルがLi2になっていること。RC7までは緩める時はダイヤルを押して全解除が必要でしたが、RC9は逆に回すと回しただけ緩めることができます。
次に、巨大なヒールカップです。RC7はヒールスタビライザーでしたが、RC9ではすっぽり踵を覆っています。
最後に360度サラウンドラップアッパーが目を引きます。アッパー生地が土踏まずまでぐるっと一周覆っていることがわかると思います。
これら3つの特徴で、もっともパワーロスが少ないシューズに仕上がっているので、一番効率のよいペダリングができることでしょう。
剛性も12とシリーズ中で最も固く、重量も一番軽い部類のシューズとなってます。
プロや上級者の方はRC9をもっとも好んで選択しています。
アマチュアの方も完成度の高いシューズゆえファンも多いです。
ただし、硬さが最高レベルにつき、ロードバイクを始めて間もない方の中には、硬すぎるという感想もあり、RC7にランクダウンする方もいます。
⑤性能と効果を横並びで解説
カタログは横文字(カタカナ)ばかりでなんとなくしかわからないと思います。ここからは、主要な項目ごとにひとつづつ解説したいと思います。
ここでは、主なグレードRCシリーズの中でご説明します。
気になる項目に一気に飛べます。
- 色(カラーバリエーション)
- サイズ(ハーフ:RC7まで、ワイド:RC3まで)
- 剛性指数
- 各モデルに最適なペダル
- ラスト(靴型)のちがい
- 幅広クリート調整幅(全モデル)
- シームレスミッドソール(RC9~RC3)
- サラウンドアッパー(RC9~RC1)
- アンチツイスト(ねじれ防止)スタビライザー仕様のヒールカップ(RC9,RC7)
- 交換可能なヒールパッド(RC9のみ)
- ホローチャネル(RC9、RC7)
- カーボンミッドソール(RC9~RC5)
- Dupont社 SILVADUR™抗菌仕様(RC9のみ)
- クロージャー4種類の違い
- アッパー素材の違い
- ミッドソール素材の違い
- インソールの違い
- 重量の違い
- 価格の違い(※転売価格でも検証)
色(カラーバリエーション)
カラーバリエーションです。次のようになっています。
モデル | RC9 | RC7 | RC5 | RC3 | RC1 | CT5 |
カラー | 4色(ブラック、ブルー、ホワイト、レッド) | 3色(ブラック, ホワイト, レッド) | 3色(ホワイト、ブルー、ブラック) | 3色(ブラック, ホワイト, レッド) | 3色(ブラック, イエロー, ネイビー) | 3色(グレー、ネイビー、ブラック) |
カラーバリエーションはひとつのモデルで3~4色です。色の種類はモデルによってそれぞれ異なります。モデル限定のカラーもあります。
サイズ(ハーフ:RC7まで、ワイド:RC3まで)
シューズ毎のサイズラインナップは次のようになっています。
モデル | RC9 | RC7 | RC5 | RC3 | RC1 | CT5 |
サイズ (ヨーロッパ) | 標準:36, 37 ~ 47 (ハーフサイズあり), 48 ワイド:36, 37 ~ 47 (ハーフサイズあり), 48 | 標準:38 ~ 47(ハーフサイズあり)、48、49、50 ワイド:38 ~ 47(ハーフサイズあり)、48、49、50 | 標準:38 ~ 50 ワイド:38 ~ 50 | 標準:36 ~ 48 ワイド:36 ~ 48 40 ~ 44 (ネオンイエロー) | 標準:36 ~ 50 | 標準:36 ~ 48 |
<男性用サイズ>
日本 | 24.5 | 25.0 | 25.5 | 26.0 | 26.5 | 27.0 | 27.5 | 28.0 | 28.5 | 29.0 |
ヨーロッパ | 39 | 40 | 41 | 42 | – | 43 | – | 44 | – | 45 |
<女性用サイズ>
日本 | 21.5 | 22.0 | 22.5 | 23.0 | 23.5 | 24.0 | 24.5 | 25.0 | 25.5 | 26.0 |
ヨーロッパ | 33 | 34 | 35 | 36 | 37 | 38 | 39 | 40 | 41 | 42 |
ヨーロピアンサイズと日本サイズの対比表は上記のようになっています。
特筆すべきはRC9、RC7についてはハーフサイズがあります。たとえば27.75cmのようにスニーカーでは普段お目にかかれないサイズもあるのが特色です。こうした細かいサイズがあるのは、この僅かな差がスピードや疲れにくさに効いてくるからです。
RC9、RC7,RC5,RC3は、ワイドサイズもあります。日本人の足は幅広タイプの方が多いので、ワイドサイズはうれしいラインナップです。
剛性指数
剛性指数とはソールの硬さです。RC9が最大12で最低がCT5の2です。私は普段CT5を履いていますが、それでも普通の靴よりかは硬いイメージです。
高剛性は両刃の剣の面があるので注意が必要です。高い剛性は足の踏み込む力をロスを最小限にペダルに伝えますが、その反面足にかかる付加も上がります。
普段、ロードバイクに乗ってない方が高剛性の靴に乗ると、反作用でふくらはぎやモモいためることがあるので無理は禁物です。
各モデルに最適なペダル
ペダルは、SPD-SLであればどれでも適合するのですが、それぞれのシューズの性能を引き出すペダル設定があります。次の表のように割り付けられています。
モデル | RC9 | RC7 | RC5 | RC3 | RC1 | CT5 |
最適なペダル | PD-R9100 | PD-R8000 | PD-R7000 | PD-RS500/PD-R540 | PD-R550, PD-RS500 | PD-ED500, PD-T421 |
ラスト(靴型)のちがい
靴型(ラスト)は足のサイズだけでは決まりません。足の形状によって標準だったり、幅広(ワイド)だったりと変化します。
シマノのシューズは足位を図のようにA、B、Cの3箇所ではかりライディングに最適な形状を選択しています。
RCシリーズは、ペダリングがもっとも効率がよいシマノダイナラストを採用しています。一方CTシリーズは、歩いても快適なボリュームツアーラストを採用しています。
≫ ライディングに合わせた靴型(ラスト)について詳細はこちら
幅広クリート調整幅(全モデル)
SPD-SLは全モデル共通で、靴側で11mm、シューズ側で11mmの合計22mmのクリート位置の調整ができます。
初心者は足の中心付近に設置し上達のともにつま先に近い部分を使ってペダリングをすることができます。
シームレスミッドソール(RC9~RC3)
シューズ | ソールの底からアッパーの 内側までの距離(mm) | ミッドソール構造 |
RC9(RC902) | 4.9 | X |
RC7(RC702) | 5.5 | X |
RC5(RC502) | 6.5 | X |
RC3(RC300) | 6.5 | X |
RC1(RC100) | 10.0 |
RC3までのシューズでシームレスミッドソールを採用しています。画像右上はシームレスミッドソールの解説です。
以前までは、画像左上ミッドソールとペダル軸の間にラスティングボードという中間層が入っていました。最新のシューズでは、そのラスティングボードが廃止されています。
ラスティングボードを廃することにより、ソールとペダル軸までの距離を数ミリ短くでき、ペダルの力をダイレクトに伝える構造にできました。
サラウンドアッパー(RC9~RC1)
従来のビンディングシューズはソールとアッパー部分が分かれていました。普通の靴であれば当たり前の構造です。
シマノビンディングシューズではRC3まで、土踏まずまでアッパーが包み込む構造になっています。
これにより、シューズのアッパーとソールに一体感が生まれ、トルクをダイレクトにペダルに伝えられるようになっています。
特にRC9は特別仕様で、写真の通り、アッパーが完全に足の裏まで回り込んでいます。
アンチツイスト(ねじれ防止)スタビライザー仕様のヒールカップ(RC9,RC7)
RC9には巨大なヒールカップが備わっています。巨大なヒールカップでかかとをしっかりホールド。体重を思いっきり載せて踏み込んでも、かかと部分のねじれを極限まで少なくしてロス無くパワー伝達ができるようになっています。
RC7にもヒールカップを装備しています。RC9と比べると若干小さいですが、それでもかかとをホールドするので力を効率よくペダルへ伝達することができます。
交換可能なヒールパッド(RC9のみ)
RC9のみヒールパッドを交換することができます。
ビンディングシューズでも、どうしても歩く場面に遭遇します。歩くときは、地面に設置するのは前はクリート部分、後ろはヒールパッド部分です。
前のクリート部分はクリートの減りとともに交換すれば新品となります。しかし、ヒールパッドは減る一方です。
RC9は交換が可能なので、他のモデルよりより長く使うことができます。
ホローチャネル(RC9、RC7)
ホローチャネルでは、アウトソール(一番外側のソール)において中を中空にしています。これにより、強度を維持しつつ靴底を軽くしています。
カーボンミッドソール(RC9~RC5)
モデル | RC9 | RC7 | RC5 | RC3 | RC1 | CT5 |
カーボンソール/ミッドソール | ✔ | ✔ | ✔ | △ (グラスファイバー合成素材) | ||
ミッドソール素材 | カーボンファイバー コンポジット | カーボンファイバー コンポジット | カーボンファイバー強化ナイロン | グラスファイバーで補強されたナイロン | ラスティングボード |
RC9、RC7は完全なカーボン素材を用いたミッドソールになっています。RC5もカーボンが使われていますが、一部強化ナイロンの合成素材が使われています。
カーボンの純度が高いほど高い剛性が得られるようになっています。
Dupont社 SILVADUR™抗菌仕様(RC9のみ)
靴の中に銀イオンが継続的に放出されているため、臭気や劣化を防ぐ抗菌素材でできるているようです。
クロージャー4種類の違い
モデル | RC9 | RC7 | RC5 | RC3 | RC1 | CT5 |
クロージャー | BOA (Li2) 2個、 パワーゾーンガイド | BOA (L6) 2個、 パワーゾーンガイド | BOA (L6) 1個、 シングルストラップ | BOA (L6) 1個、 シングルストラップ | ストラップ 3本 | シューレース |
グレードの違いにより、クロージャー(留具)も4種類に分かれています。
BOA(Li2):回して締め、回して緩める
RC9シリーズに採用されている最高級のダイヤルです。右に回すごとに締められることに加え、左方向に回すと緩めることができます。
走りながら、調整することができるのでロスがなく便利です。
BOA(L6):回して締め、押してリリーズ
RC7、RC5、RC3に採用されているダイアルです。右に回すごとに締められますが、緩める時は、ダイアルを引っぱって一旦解除。その後カリカリとイチから締め直すことが必要です。
走りながら調整することができますが、緩める時は一旦締め付けをリリースするのでロスが生まれます。
ストラップ
RC1に採用されているストラップです。ストラップでしっかり固定することができます。
走りながら調整はできますが、締めるときも、緩めるときも一旦ベリっとストラップを完全にはがさないといけないのでロスが発生します。
レースシュー(紐タイプ)
CT5に採用されています。締め直したり、紐が解けた場合には、一旦自転車を止めて対応する必要があります。
アッパー素材の違い
RC9のアッパー素材はマイクロファイバー皮革+メッシュとなっています。通気性、柔軟性、剛性、フィット感ともに最高で、靴の中が最も快適になります。
RC7、RC5では、剛性皮革+メッシュとなっており、RC9に継ぐ、快適性となっています。
RC3以下では合皮皮革だけなので、通気性が上位モデルと比べると期待できません。
ミッドソール素材の違い
モデル | RC9 | RC7 | RC5 | RC3 | RC1 | CT5 |
ミッドソール素材 | カーボンファイバー コンポジット | カーボンファイバー コンポジット | カーボンファイバー強化ナイロン | グラスファイバーで補強されたナイロン | ラスティングボード |
ミッドソールの素材はRC7までは純粋なカーボンですが、RC5は合成ナイロンが配合されています。RC3より下位のグレードでは合成ナイロン、ラスティングボードが使われています。
インソールの違い
モデル | RC9 | RC7 | RC5 | RC3 | RC1 | CT5 |
標準インソール | 高密度のカップインソールと順応性の高いアーチパッド | ライダーの足にフィットするカップインソール | ライダーの足にフィットするカップインソール | カップインソール | フラットインソール | CT インソール |
RC9は「高密度のカップインソールと順応性の高いアーチパッド」となっています。アーチパッドが付いていて、足の裏の設置が最も快適になるようなオプションが付いています。
RC7、RC5は「ライダーの足にフィットするカップインソール」が付いています。
RC3は通常の「カップインソール」がついており、RC1はフラットソールが付いています。
上位モデルほど、足の裏は快適になります。
重量の違い
重量は上記のようになっています。すでにどのモデルも軽い靴に仕上がっており±20g差異となっています。上位モデルだから劇的に軽いということはないようです。
価格の違い(※転売価格でも検証)
価格は、下記一覧のようになっています。
今回は、買ったものをメルカリなどで転売した時の価格もご提示しています。
買った後に、程度の良いうちに中古品として販売すると、RC5やRC3が最もコスパが良くなります。
モデル | RC9 | RC7 | RC5 | RC3 | RC1 | CT5 |
価格 | 32千円~38千円 | 22千円~24千円 | 14千円 | 11千円 | 9千円 | 5千円~10千円 |
メルカリ中古価格 | 8千円~20千円 | 5千円~15千円 | 9千円 | 8千円 | ー | ー |
差し引き金額 | 約 20千円 | 約 7千円 | 約 5千円 | 約 3千円 | 約 9千円 | 約 5~10千円 |
⑥まとめ:総合的に見ておすすめは、RC7,RC5,RC9
本記事では、シマノビンビンディングシューズの全14点について比較し、おすすめを3つを厳選してみました。
結果は次の通りでした。
ロードバイクライフのお役に立っていただけるとうれしいです。
\ ビンディングシューズの性能を引き出すペダルはこちら /
\ オフロード用のSPDペダルとシューズもまとめましたので、併せてどうぞ! /