こんにちは。日々ロードバイクに乗るいしやんです。
皆さん、最初のロードバイクはアルミとお考えの方多いのではないでしょうか?
何故かって程よい軽さとお手頃価格だから・・・・。
是非ともクロモリも選択肢の一つとして加えてほしい~。と言った途端
- えー、重いでしょ
- 古臭いでしょ
- 疲れるでしょ
なんていう反論が予想ができます。
ということで、今日はクロモリフレームは本当に重いのか???
について検証してみます。
- クロモリにも軽いフレームあり
- スピードレース以外のサイクリングやロングライドにはクロモリも快適
ロードバイクを選ぶ際に、アルミ、カーボン、クロモリどれにしようか迷われている方の参考になる内容です。 それでは行ってみたいと思います。
クロモリの重さは2.5~3kg:他の素材より1kg重い
ざっくりと前回の記事で、フレームごとの重さについて書きました。
その結果次の通りとなりました。
<軽い順に並べてみました>
- カーボンフレーム・・・1~1.5kg
- アルミフレーム・・・1.5~2kg
- クロモリフレーム・・・2.5~3kg
↓フレームの違いを重さ以外も比較した記事
<アルミ、カーボン、クロモリ。初心者オススメはどれ?>フレームの違いを比較ながら選んでみた。
うん、確かに重い。
でも、本当に2.5kgもあるのかな?と思い調べてみました。
【結論】一覧表に判明:クロモリは意外と重くない
こちらは、クロモリフレームの有名ブランドの重さを含んだ一覧表です。本を調べて書いてみましたが不明なものもありました。
ブランド | フレーム名 | 厚さ (mm) | 重量(g) | 材質 |
---|---|---|---|---|
丹下(TANGE) | PRESTAGE | 0.7-0.4-0.7 | 1987 | クロモリ |
Champion No.1 | 0.8-0.5-0.8 | 2220 | クロモリ | |
Champion No.2 | 0.9-0.6-0.9 | 2290 | クロモリ | |
Champion No.3 | ? | ? | クロモリ | |
Champion No.4 | ? | ? | クロモリ | |
Champion No.5 | ストレート | 2460 | クロモリ | |
ULTIMATE | 0.65-0.45-0.65 | ? | クロモリ | |
カイセイ(KAISEI) | 8630 | 0.6-0.5-0.6 | 1780 | ニッケルクロモリ |
8630E | 0.7-0.5-0.7 | ? | ニッケルクロモリ | |
4140R | 0.7-0.5-0.7 | ? | ニッケルクロモリ | |
017 | 0.8-0.5-0.8 | 1870 | クロモリ | |
019 | 0.6-0.35-0.6 | 1780 | クロモリ | |
019E | 0.6-0.5-0.4–0.7 | ? | クロモリ | |
コロンブス(COLUMBUS) | SLX | 0.9-0.6-0.9 | 1959 | クロモリ |
MAX | 0.7-0.4-0.7 | 1900 | ニバクローム | |
SPIRIT | 0.5-0.38-0.5 | 1060 | ニオビウム | |
ZONA | 0.7-0.5-0.7 | 1390 | ニバクローム | |
LIFE | 0.65-0.4-0.65 | 1150 | ニオビウム |
※有名なフレームメーカーにレイノルズもあるのですが、重量までわからなかったので載せていません。
上記の表から次のことがわかりました。
クロモリフレームの重さは1.8kg~2.5kg程度であった
素材がクロモリとなっているものを見てみると、丹下の「No5」が2.5kgぐらいで一番重いです。
一番軽いものだと、カイセイの「019」が1.8kgぐらいでした。
一般的なクロモリは2.5kgとアルミやカーボンと比べると若干重いものの、軽いものは1.8kgぐらいのものまであることがわかりました。
バテッド菅を使うことでクロモリの軽量化に成功
同じクロモリでも2.5kg~1.8kgと約700グラムも差があります。
どのように軽量化を行っているのでしょうか?
答えはパイプの厚さを薄くすることにより軽くしているようです。
パイプの厚さが1mmの厚いものもあれば、0.4mmの超薄いものまであります。
しかし、薄くすると強度は落ち、特に接合部には最も力が加わるため下手をするとポッキリと折れてしまう恐れがあります。
そこで、バテッド菅を使います。
バテッド菅は次のように内側の厚さを加工により変えます。
- ストレート菅・・・厚みに階層がないもの
- シングルバテッド・・・厚さが1段階のもの
- ダブルバテッド・・・厚さが2段階のもの
- トリプルバテッド・・・厚みが3段階のもの
- クォタブルバテッド・・・厚みが4段階のもの
厚みの階層が多ければ多いほど、チューブに無駄のない強度を持たせつつ軽くすることができます。
一方で、段数が多ければ多いほど加工が難しく手間がかかるのでフレーム価格が上がります。
バテッド菅を図で表すと次のような感じとなります。
(トリプルとクォタブルが少し自信がないのでご勘弁を・・・)
バテッド菅を使っても、クロモリであると1.8kgが限界のようです。
では、クロモリはカーボン1kgには対抗できないのでしょうか?
新素材のニオビウムやニバクロームは1kg台前半
そこで注目が新しい素材であるニオビウムやニバクロームです。
コロンブスのフレームとなりますが、
- ニバクロームフレーム・・・約1.4kg
- ニオビウムフレーム・・・約1kg
この重さは、アルミやカーボンに匹敵する重さではないでしょうか。
まとめ:クロモリはアルミと同等の重さ、カーボンとは1kg重い
各ブランドのクロモリフレームの重さ比較するとクロモリは意外と重くない
- クロモリはアルミフレームと同等なまでに軽くできる
- ニオビウム素材など新素材はカーボンフレームと同等の1kg台にすることも可能
ということが分かりました。
では、何故「クロモリは重い」となったのでしょうか。
これは、まさに、業界による買い替え需要の煽りだと考えられます。
新しいものは誰でも、好きですからね。
「新しい素材=現行品よりも優れている」
という意識が働いたことにより、 今でも「クロモリは重い」となっている由縁かもしれません。
少しでもクロモリのことご理解いただけると嬉しいです。
また、読者になっていただけると喜びひとしおです!
こちらの記事もクロモリについてまとめた記事です。もしよければどうぞ。
【カーボンに勝てる】速いクロモリのヒルクライムは目立つぞ!軽量化・乗り方を詳細に解説
【クロモリはロードバイク最適素材】素材の種類を調べて分かった意外な事実
id:mfigure
コメントありがとうございます。
確かに、パイプメーカーとフレームメーカーがごちゃまぜになってました。
また、修正をしておきます!
貴重なご意見ありがとうございまいた!
id: maturi
ご返信遅くなりました。
確かにですね。
昔は穴を開けたり、ヤスリで削ったりしたみたいです。
でも、やっぱり強度が落ちちゃったりで四苦八苦したようです。www