こんにちは、日々ロードバイクに乗るいしやんです。
ロードバイクを乗り続けて11か月になりました。
さて、ロードバイクを始めよう!と思った時、さてどのロードバイクを購入しようか。。。と迷われたりしませんか?
よく言われるのは「かっこいい。気に入った!と思う自転車を買えばよい」とされています。
これは本当だと思います。
ずっと乗るものだから、自分の感覚とフィットする自転車が良いと思う。
ただ、フィットするかっこよいと言っても、何が一体かっこよいのだろうか???
となりますよね。
自転車のフォルムを決める上で、一つの大きな要素はフレームです。
フレームによってロードバイクの見た目や乗り味がかなり変わります。
特に代表的なフレームは、アルミ、クロモリ、カーボンです。
この記事は、フレームの違いを意識し、最初に購入するロードバイクは、アルミ、カーボン、クロモリのどれが良いかの考察です。最初の1台を選ぶ際の参考になれば幸いです。
【結論】ロードバイクのフレームは目的に合わせて選ぼう
本音を言うと、ぶっちゃけどれでも良いです。
乗り味をは違いますが、最初の頃はフレーム差による乗り味まで感じることはできないでしょう。ただ、上達してったり、長く乗ってくと違いを感じることができるようになります。
よって、違いや特性を理解した上で選んだ方が後々後悔はないかなと思ってます。
アルミロードバイク:低予算で取りあえず始めてみたい人向け
一番出回っているロードバイクがアルミのロードバイクです。
低予算で、選択肢も多いので初心者オススメのフレームです。
ですが、4,5年で2台目を検討すべきかもです。
金属疲労がたまりやすいので注意が必要です。(内容は記事詳細の方で)
カーボンロードバイク:かっこよくテンションを上げて始めたい人向け
カーボンは最高級の素材です。
それ故一番価格が高い部類のロードバイクになってます。
しかし、カーボンが普及されるようになって10年以上たちますので価格はこなれてきています。
クロモリロードバイク:ゆっくり長くロングライドを楽しみたい人向け
クロモリは、アルミやカーボンが出る以前からロードバイクを支えてきたフレームです。
細いパイプ組でできているので昔ながらのスタイルになります。
低価格ながらショック吸収性とメンテナンス性に優れているので最初の1台として購入後も長く乗ることもできます。
ただ、やはり重いのということで少数派です。
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三大フレーム素材はアルミ、カーボン、クロモリ
ロードバイクのフレームについては、メジャー何処で言うと上記の3つがあります。
ざっくり比較すると
- カーボン > クロモリ > アルミ
の順番がありますが、比較項目やグレードによってなかなか単純に言えないのも事実。
ということで様々な角度から検証してみたいと思います。
価格で検証
価格の安い順に順位付けをすると次の順位になります。(完成車比較)
- アルミフレーム:10万円~
- クロモリフレーム:15万円~
- カーボンフレーム:25万円~
順位の理由として、アルミフレームは比較的柔らかいなので加工がしやすく大量生産に向いています。
一番生産コストが安いフレームとなり、一番出回っているロードバイクはアルミのバイクになります。
次いで、クロモリフレームとなります。
クロモリフレームは鋼の一種で鉄パイプを組み合わせて作ります。
素材の価格と職人による溶接加工が必要でアルミよりもコストがかかります。
そして、最後に、カーボンフレームです。
まず型を作り、炭素繊維を溶かしたものを入れて作ります。
素材も希少性が高く、そして軽いので最も高価なフレームに部類されます。
本当は、ホイールやコンポなんかも何がつくかで自転車自体の価格は変わるのですがアルミやクロモリにはエントリーパーツがついて、カーボンには高級車パーツが着く流れがあります。
コストで見れば、アルミが一番安くてオススメだね。
見た目で検証
- アルミフレーム・・・太めのフレーム
- クロモリフレーム・・・パイプで組みあがった細いシルエット
- カーボンフレーム・・・斬新でエアロなフォーム
↓アルミフレームの例
アルミフレームは、鋼よりも軽くて柔らかい素材です。
その為、ロードバイクの強度を維持する為に太めになります。
特に、足元のダウンチューブが太くなる傾向にあります。
↓クロモリの例
クロモリフレームでは、細い鋼パイプの組み合わせで作成されます。
アルミやカーボンが出てくるまでのロードバイクはクロモリ(鋼)全盛でした。
細いクラシカルなイメージのフレームとなります。
↓カーボンの例
カーボンフレームは、型から作るので自由度の高いデザインの自転車ができます。
それ故、強く空気抵抗の軽減を意識したいわゆるかっこいいフレームを作ることができます。
現代的なエアロなかっこよさだとカーボンが一番だね。
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重さで検証
フレーム単体の重さ順で並べる以下が目安となります。
- カーボンフレーム・・・1~1.5kg(7kg)
- アルミフレーム・・・1.5~2kg(8~9kg)
- クロモリフレーム・・・2.5~3kg(10~12kg)
()内は完成車重量
【クロモリの重さ詳しく調べてみました】
【クロモリは本当に重いの?】軽いスチールフレームもあることを発見したよ!
車重の軽さは断然カーボンですね。
そしてクロモリは一番重くなります。
↓カーボンフレーム(軽いよ)
↓アルミフレーム(重さは中間ぐらいかな)
↓クロモリフレーム(重たい~)
さて、この重さの違い。
ロードバイクの走りの何に影響してくるのでしょうか。
クルマ、エアコンを想像してみてください。
走り出しやスタートに一番燃料や電気を使うと思いませんか。
ロードバイクも同じで走りだしが一番脚力を使います。
カーボンフレームは、はっきり言って軽いので出足は一番楽ですね。
一方クロモリですが、重い分で出足は遅くなります。
いや、速く走ろうと思えば走れるのですが疲れちゃいますね。
でも、ある程度一定速度まで上がると、重量はあまり意味をなさなくなります。
下り坂だと、クロモリの方が重量があるので、逆に速く走れたりします。
誤解のないように1点注釈です。
クロモリ重そうに見えますが、自転車全体で見ると、一番軽い部類です。
自転車全体でみると、ママチャリ自転車は20kgぐらいしますし、クロスバイクでも15kgぐらいします。
ロードバイクはクロモリでさえ、子ども用自転車よりも軽かったりします。
↓ロードバイクはママチャリほど重くはないぜ~
このママチャリ総重量20キロだってよ。ロードバイクが如何に軽いか。
軽さで選ぶなら、カーボンが断然優れているよね!
強度・剛性・耐久性で検証
強度、耐性、耐久性の3つ。
なんか、同じように聞こえるしそうでないようにも聞こえます。
ロードバイクとして重要度順からいくと以下の通りとなります。
- 強度・・・壊れにくさ
- 剛性・・・変形のしにくさ
- 耐久性・・・外部からの力にどれだけ抵抗できるか
1.一番大事なのは強度
必要な強度を持っていないとツーリングにも行けません。
走ってる途中で強度不足で壊れてしまったら大変で、危ないです。
そこで必要な強度を確保する必要があります。
その結果以下のようになります。
- アルミフレーム・・・太いフレーム
- クロモリフレーム・・・細いフレーム
- カーボンフレーム・・・上記の中間
アルミは鋼と比べて柔らかいので、硬くしようとするとどうしても太くなります。
(※もちろんアルミにも剛性が高い合金もあるので細くすることもできますが価格は高くなります。)
一方クロモリは、もともとの強度が高いのでパイプを細くしても必要な強度は保たれます。
カーボンは軽くても強度がある高級素材です。
そっかぁ。安全上の強度は全部のフレームでクリアしてるんだ!
2.フレーム形状から決まる剛性
強度を確保したことによりフレーム形状が決まり剛性が決まり特性になって現れます。
剛性は変形のしにくさでしたね。
- アルミフレーム・・・太いフレームから剛性が高くなり、しならない
- クロモリフレーム・・・細いフレームから剛性が低くなり、良くしなる
- カーボンフレーム・・・上記の良いとこどり
アルミロードのような剛性が高いバイクはしなりません。
その分、脚力をダイレクトにロードバイクへ伝えることができます。
走り始めの脚力をしっかりバイクに伝えるというメリットを享受できます。
でも、一方で、剛性が高いと路面からの衝撃をもろに体に受けます。
長く走るほど、疲労が体の方に蓄積されます。
剛性の低いクロモリバイクは、出足は遅いものの、路面からの衝撃をフレームが吸収してくれます。ロングライド向きというわけです。
カーボンバイクはというと、剛性もありがながら、路面の衝撃を吸収してくれるという良いとこどりパーツです。
脚力をダイレクトに伝える、路面からの衝撃軽減の2つを高次元で実現しています。
(※ただロングライドになるとクロモリの方が疲れづらいとも言われてるよ。)
剛性は一長一短なんだね。
カーボンは両方のバランスが良いからすごいね。
3.耐久性は経年劣化する
耐久性は、外部からの力にどれだけ耐えられるかです。
外部からの力というのは、普段走っている時に受ける路面からの衝撃などです。
耐久性は新品の時は等しくても、時間経過と共に落ちていきます。
主な原因は次の通り
- アルミフレーム・・・金属疲労
- クロモリフレーム・・・サビ等
- カーボンフレーム・・・紫外線劣化
カーボンフレームは、紫外線劣化は起きるものの、劣化は顕著ではありません。
クロモリもサビさえ気を付けていれば劣化は顕著ではありません。
メンテナンスさえしっかりすればアルミもクロモリも長く何年も安定して乗ることができます。
問題は、アルミフレーム。
金属疲労は、路面からの振動、ペダルへの荷重、気温などで発生します。
金属疲労がたまりやすいのがアルミフレームです。
アルミフレームの寿命は乗り方にもよりますが、寿命は4~5年と言われています。
アルミフレームは他のフレームと比べると短命なんだ・・・。
初期コストは安いけど長く乗ると考えると2台目が欲しくなるかも。
(番外)強い衝撃でもフレームごとに特色がある
ロードバイクに乗っていると不運にも落車や事故などをする可能性も無きにしもあらず。
そんなの時、大切なロードバイクはどのようになってしまうのでしょうか。
強い衝撃を受けることになります。
その時の結果が以下の通り。
- アルミフレーム・・・折れる
- クロモリフレーム・・・曲がる、凹む(※補修ができる)
- カーボンフレーム・・・割れる
こんな感じになると思います。
一番利点が高いのはクロモリフレームです。
クロモリは小程度のものであれば、再溶接等、補修ができるのが強みです。
一方、アルミフレームは、金属疲労も溜まりやすい特性から折れてしまうこともあり補修困難なケースもあります。
また、カーボンフレームは丈夫なのですが、強い衝撃には弱いようだ。
割れてしまい一回の落車で再起不能となってしまうケースもあります。
クロモリは補修ができるのがいいね!
カーボンは価格が高いのに補修できずに乗れなくなるのはつらい・・・。
↓アルミ、カーボン、クロモリロードを調べてみる
乗り味で検証
乗り味は、フレームの特性から来る結果のようなものになります。
結果としてとなります。
- アルミフレーム・・・軽さと高剛性から生まれるシャープな乗り心地。ロングライドは疲れやすい
- クロモリフレーム・・・重さと低剛性から、出足は遅いもののロングライドでは疲れない。
- カーボンロード・・・高剛性とショック吸収性により、出足も軽くロングライドも快適
高次元で実現しているカーボンが良さそうだね。
でも、ホビーユーザーは疲れないクロモリもいいかも
検証結果を初心者オススメ度としてスコア化してみました(参考程度で・・・。)
コスト | 見た目 | 軽さ | 強度 | 剛性 | 耐久性 | 速さ | 快適性 | 初心者オススメ度 | |
アルミ | ◎ | 〇 | 〇 | ◎ | ◎ | △ | 〇 | △ | 17 |
クロモリ | 〇 | 〇 | △ | ◎ | △ | 〇 | △ | ◎ | 15 |
カーボン | △ | ◎ | ◎ | ◎ | 〇 | 〇 | ◎ | 〇 | 19 |
おっとこれはどういうことでしょうか。
スコア化してみたら、オススメ度はカーボンになりました。
コストで見るとアルミが一番なんですが、今後のことを考えるとカーボンなんですかね。。。
点数にすると、評価項目が全てフラットになるのでこういうことになるのでしょうか。
長い目で見ればカーボンなのかな。
初心者からすると、壊しちゃうことも計算に入れないといけいないかもです。
まとめ:オススメの初心者が最初に選ぶ1台は自分の気に入ったロードバイク
最初にも書いた通り、初心者オススメのロードバイクとしては乗る目的で選んでみましょう。
次の通りになりました。
- 低予算でまず始めてみたいという方はアルミロードバイク
- カッコよくテンションを上げて取り組みたい方はカーボンロードバイク
- ゆっくりロングライドを楽しみたい方はクロモリロードバイク
とはいうものの、結局は、自分が一番かっこいいと感じた自転車が一番長く乗ることができます。結果コスパ・満足度ともに最高になります。
クロモリ自転車でもカーボン自転車に勝てます
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どうも、ロード歴15年のにく山です。
一般的には、フレームの寿命は、カーボン3年、アルミ5年、クロモリ10年といわれています。ただ、カーボンといっても極薄ペラペラカーボンから、最近では初心用の厚めで作られたカーボンなど寿命はまちまちです。ただ、カーボンの一番の問題は、ヘタるということです。つまり、疲労したカーボンフレームは踏み込むとグニャっとなります。アマチュアライダーレベルでしっかり乗り込んでいる人だと、毎シーズン乗り換えてますよ。
それに、初心者に安物のアルミフレームを乗せるとあまりの乗り心地の硬さに腱鞘炎や腰痛など体に支障をきたします。試しにトレックなどのガチガチアルミフレームで100キロ走ってみてください。一回乗ったら余りの乗り心地の悪さに心が折れて、二度とロードに乗りたくなくなりますよ。